冬を控え2025年も残りわずか数カ月となりましたが、ゴルフ業界はこの5年間で4度目となるラウンド数の記録を更新しようとしています。
この最高レベルをリードしているのは、プライベートクラブでのラウンド数の伸びかもしれません。
前年と比較すると、2025年に入ってからこれまで毎月、プライベートクラブのラウンドの増加数がパブリックコースのラウンドの増加を上回っています。特に最近の傾向は注目に値します。
最新のラウンドレポートによると、プライベートクラブのラウンド数は前年の2024年9月と比較して全国レベルで5%以上増加しました。一方、パブリックゴルフのラウンド数は約1%の増加でした。この傾向は、8月(プライベートクラブ9%増、パブリックコース7%増)と7月(プライベート6%増、パブリック2%増)でも同様の傾向が見られました。

もちろん、米国のゴルフプレーの大部分はパブリックコースで行われます。
国内のゴルフコースの約75%が一般のゴルファーに開放されており、ラウンド数の約80%がパブリックコース(民間および市営)やリゾートコースでプレーされています。
前年との比較を、今年の上半期(1月~6月)でみるとプライベートコースでのラウンド数の増加がパブリックコースの数字を上回ったことは需要な動きと見ています。
需要動向からは、新規開発物件の半数以上をがプライベートクラブが占めており、ラウンド数の動きをある程度説明しています。
NGFの運営サイドを対象とした調査によると、ゴルフ場の約3分の2が「キャパシティ」の上限に達しているか、それに近い状態にあると回答しています。これは、営業への悪影響が起こらないようにどれだけのプレーを円滑に処理できているかを意味します。また、米国のゴルフ場において、キャパシティに達していると認識されている割合は、一般のゴルフ場よりも民間ゴルフ場の方が高くなっています。このトピックについては、今後の記事で取り上げますので、ご期待ください。
2025年が終わりに近づくにつれ、プライベートゴルフの急増は単なる予兆以上のものであることが明らかになっています。プライベートクラブの動きが、ゴルフ業界全体が再び記録的な年を迎える原動力となっており、ゴルフへの熱意が双方から生まれていることを改めて示しています。このバランスこそが、2026年以降もゴルフの勢いを維持するための鍵となるかもしれません。
Reprinted with parmission of NGF
