2024年9月27日付記事

NGFや多くの識者が指摘するように技術向上志向の強いゴルファーはゴルフの最高の顧客である

ゴルフは極めるということのないスポーツです。純粋に楽しむためにプレーする人もおり、スコアをつけない人は何百万人もいます。またある人にとっては、ゴルフは上達への終わりのない探求でもあるわけです。

ゴルフの上達は個人的な目標であり、ある意味で、減量に努めることとそれほど大きな違いはありません。両方の目標に共通するのは、早く簡単に結果を出せる「特効薬」はないということです。用具メーカーは毎年何百万本ものゴルフクラブを販売しています。なぜか? それは、メーカーの開発力による素晴らしい機能のサポートを得て、より良いゲームを購入する方が、指導や練習を受けるよりもはるかに簡単でやりがいがあると考えるからです。ただ、スコアを下げることもウエストラインを細くするにも、どちらも知識だけでなく、本格的な訓練と時間も必要です。

当社の最新の消費者調査によると、ゴルフ指導に関するマーケットは年間15億ドル以上の収益を上げており、昨年は約2,700万回のレッスンをゴルファーが受講しています。

しかし現実的には、ゴルフコースでPGAまたはLPGAのプロから指導を受けるか、GOLFTECのような専門の指導センターで指導を受けるか、またはゴルフスクールで指導を受け、そしてGolfPassやPerformance Golf のような有料のオンライン・プラットフォームを通じて指導を受けるゴルファーは、わずか5人に1人の割合です。

ベン・ホーガンの言葉「trying to dig their own swing out of the dirt」にあるように、多くのゴルファーにとって理想のスイングを見つけるのは難しく、ゴルフ雑誌やYouTubeなどのソーシャルメディアなどのメディアで通じて得たヒントを実践するなどの自己流のアプローチをとっています。中には、ただスイングするだけで、ゴルフスイング技術の背後にあるメカニズムを気にしない人もいます。

とはいえ、プロのインストラクターからレッスンを受ける約520万人のゴルファーのうち、ほぼ4分の3がYouTubeなどのオンラインゴルフ指導ビデオを定期的に視聴していると認めています。つまり、この熱心な視聴者には、間違いなく上達への欲求があるということです。

パンデミック前の推定と比較すると、プロの指導を受けるゴルファー(ゴルフコース)の数は100万人以上増加しています。

感覚的には、一般的に、より熟練した熱心なゴルファーほどUSGAハンディキャップインデックスからさらに数打を削りたいという希望から、プロの指導を求める可能性が高くなります。また、ほとんどのジュニア育成プログラムには指導要素が含まれているため、ゴルフに参加する若年層世代では指導が一般的です。

残念ながら、最もレッスンを必要としているのは、一般的にレッスンを受ける意欲が低い、ハンディキャップの高いゴルファーや成人の初心者です。彼らは、平均的なゴルファーよりもレッスンを受ける頻度が低いのです。しかし、全体の参加者数に占める割合から判断すると、これらのグループが総レッスン収入の最も大きな割合を占めています。この点からは、ゴルファーの60%以上が平均スコア90以上を記録し、初心者ゴルファーのほぼ4分の3が成人であるため、これはレッスン市場でのボリューム層といえます。

そして、おそらくこの業界の人々にとって最も注目すべきことは、プロの指導をまだ受けてはいないが、少なくとも「多少」は指導に興味があるとする現役ゴルファーの数は、現在プロの指導にお金を払っている人の2倍以上存在するということです。

ゴルフは、参加者やプレーの漸進的な増加に支えられ、多様な進化を続けており、ゴルフ指導の分野も、特に新しいテクノロジーやアプローチ、新しいタイプの関与の出現によって、足並みを揃えるように成長しています。そうした成長の背景には、ゴルフは常に改善の余地があるからと言えます。

Reprinted with permission of NGF