NGF2024年9月12日付記事
多くのゴルファーは、最も楽しくて絵になるゴルフコースとは、視界を遮る家がない景観を持ったコースとなります。
しかし、多くのゴルファーは、OB(アウトオブバウンズ)杭の反対側から、コースに隣接してフェアウェイが見える家を持ちたいという夢も持っています。
米国には、住宅地の一部であれ、複合リゾート施設であれ、不動産の要素を持つゴルフ施設が約3,200あります。これは、米国のゴルフ供給全体の約23%に相当します。
NGFが実施した州レベルおよび全国レベルでの経済効果調査によると、ゴルフ場に付属する住宅は平均して資産価値が15%上昇することがわかりました。もちろん、これはコース内の住宅立地はもちろん、地理的条件や住宅やゴルフ施設のタイプによっても異なります。ただし、一般的にゴルフ場生活は、パンデミック後のゴルフのように回復しているようです。
ゴルフ関連の不動産は、私たちが頻繁に質問されるテーマであり、私たちのコンサルティングチームがデベロッパーや自治体の開発計画委員会など当局との間で定期的に取り上げているテーマでもあります。
歴史的に見れば、1986年から2005年における米国におけるゴルフ場建設ブームにおいて、不動産は主要な構成要素であり、牽引役ですら担っていました。この20年間に4,000近い施設が新設され、その約半数が不動産に関係していました。前代未聞の建設ブームが起こりましたが、残念なことに、造られたゴルフ「商品」は同質的(日本語なら金太郎飴的)なものでした。建設費、維持費、プレー費が高い「チャンピオンシップ」スタイルのコースばかりでした。
不動産バブルが崩壊し、大不況が始まったとき、ゴルフは強烈な打撃を受けました。
2010年以降、不動産関連のゴルフ施設数は全国で4%減少しています。
ここ数年は、業界全体の需給バランスが健全化し、住宅ゴルフ開発の新時代が到来し、供給がわずかに増加しています。先のブーム期のゴルフ不動産開発のようなものは見当たりませんが、現在計画中または建設中のプロジェクトの42%に住宅が含まれています。
フロリダ州は、ゴルフコミュニティに関しては断然トップで、その数は次で多い州(カリフォルニア州)の2倍です。サンシャイン・ステートには、住宅用ゴルフ開発だけでも500件以上あり、その半数以上が私有地です。カリフォルニア州、テキサス州、アリゾナ州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州は、少なくとも100の住宅ゴルフ開発がある州です。
Reprinted with permission of NGF