2024年11月7日付
ゴルフ施設の需要と供給は現在、かなり良好なバランスを保っています。
米国ゴルフマーケットの投資状況は、ゴルフコースの好調な予約状況と良好な財務状況がそれを証明しています。私たちの「水晶玉」には、将来的の国内でのゴルフコース建設ブームは起こるとは考えられません(人口密集地内またはその近くの土地は希少価値から有望です)。しかし、以前のゴルフ供給拡大期と比較すると、新しいゴルフコースの開発と建設の増加ペースは緩やかです。新しいコースは、高級なプライベートコースやリゾートコースが圧倒的に多く、その多くは「目的地(Destination)」としての地位を正当化するほど特別なコースです。
しかし、供給サイドの健全性と活力を示す最も注目すべき兆候は、既存のゴルフ施設に多額の投資が行われていることです。
開発のどの段階でも、新しいコースプロジェクトは100件強ですが、米国にはすでに約1万4,000の施設数(約1万6,000のコース)があります。また、これらの施設は、過去1年の間に、ゴルフコース自体からクラブハウス、インフラ、テクノロジー、アメニティなど、施設内容を強化するために合計で約31億ドルの「優先的」な資本投資を行ったと推定されています。
これには、老朽化した灌漑システムやカートの購入など必要または必須と見なされる支出や投資は含まれていません。
過去数年間に実施された経営者調査では、回答した民間クラブの約60%が、多額の資本投資を行ったと回答しています。また、その投資額は、民間プロジェクトの約3分の1で100万ドルを超えています。調査対象のパブリック コースの約半数が、多額の積極的投資を挙げています。
米国の何千ものゴルフ施設は、現在の施設をより良くするために投資を続けています。
改善の範囲は大きく、フロリダ州タンパのベイブ・ザハリアス・ゴルフコースでは市営施設に新しいグリーンとバンカーを含む100万ドルを投資して改修が行われ、最近ではイースト・レイク・ゴルフクラブで3,000万ドルが投資されて改修が行われました。このクラブはボビー・ジョーンズがゴルフを学んだアトランタのプライベートクラブで、フェデックスカップ・ツアー選手権が開催されています。
運営会社や管理会社からのフィードバックを評価すると、重要な要因は、最近のビジネスの成功により、コースが財政的に再投資できる状態にあることです。もう一つの要素として、いくつかのケースでは、以前に先送りされていた投資が遅れていたため、それらのコースが投資を必要としていたことが挙げられます。最後に、多くの運営会社は、消費者の進化する需要と期待に応えるために、改善/アップグレードに投資する必要があることを認識しています。
さらなる投資も予定されています。
サウスカロライナ州ヒルトンヘッドのハーバータウン・ゴルフリンクスは、1969年以来PGAツアーの開催地となっていますが、5月に6カ月間の改修プロジェクトのために閉鎖されます。米国の首都にある三つのパブリックコースのうちの一つ、ワシントンD.C.のロッククリークパークは、2500万ドルから3500万ドルの費用が見込まれる2年間の改修工事のため閉鎖されます。これらは、増え続ける改修や再活性化のほんの一例にすぎません。
成長はゴルフの健全性の最も確かな兆候のように思える人もいるかもしれません。しかし、より重要な点は、改善という形での投資です。
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