2024年8月1日付
2024年の中間時点での米国のラウンド数は、米国のコースで史上最も多くのラウンドがプレーされた年である2023年の半期合計より2%多い状況です。
前年同期比でわずかな変化のように思えるかもしれませんが、全体像を見ると、レクリエーションゴルフの需要が引き続き記録的な水準にあることがわかります。また、この数字は、ゴルファーは「ニューノーマル」を楽しんでいることを引き続き裏付けています。
パンデミックからのゴルフプレー制限が解除されてから50カ月が経ちました。過去49カ月のうち、ラウンド数がパンデミック前のラウンド数を上回らなかったのはわずか3カ月と少ない(比較の基準として2017~2019年の月間平均を使用)。4月は例年天候の予測がつかないため、統計的にラウンド数が最も変動する月であるため、減少した月の不振のすべてが4月だったことは驚くことではありません。
さらに重要なのは、ゴルフは5月から9月のピークシーズンは引き続き盛況であるということです。ここでもコロナ前と比較をすると、2020年まで遡ってピークシーズンの月ごとにプレー数が最低13%増加しています。過去5年間の22のピークシーズンの月間では、ラウンド数は平均17%増加しています。
ゴルフプレーに関しては持続可能性の兆候とも捉えられ、天候や経済の気まぐれに左右される娯楽としては、概して有望です。
そして、ゴルフの究極の消耗品であるゴルフボールのオンライン検索は、引き続き堅調です。
ゴルフは成長し、ゴルフとしてのブランドを近代化するにつれて、大衆文化に浸透し続けています。控えめに見ても、レクリエーションゲームがこれまでになく健全で人気があると主張するのは妥当と言えるでしょう。
私たちはゴルフ場運営会社に7月のラウンドデータを問い合わせ始めたばかりです(7月は毎年プレーが最も多い月です)。管理会社の反応は、プレーの勢いは概ね好調であるという指摘が多いようです。
2024年が記録的なプレー年になるかどうかは天候に大きく左右されますが、「グリーングラスゴルフ」への関心はこれまで以上に高まっている兆候を見てとれます。
Reprinted with permission of NGF
補足:一般社団法人日本ゴルフ場経営者協会(NGK)が発表している月別のゴルフ場利用者数速報のデータを元に同じようなグラフをつくりました。2019年3月以前のデータがないので、2019年4月から2020年3月の数字を100%として同月比で示しています。全体的には2019年実績を上回っていますが、減少月が米国に比べて多く、総利用者数が横ばい気味で推移する結果になっているようです。ここで、やはり気になるには、団塊の世代が80歳代に突入する2030年問題です。このままでは利用状況はピープアウトしそうです。ゴルフは高齢者が継続できるスポーツと言われますが、80歳を超えると活動力がどうしても低下します。当面の市場動向を考えれば、高齢者にゴルフを継続してもらう環境整備が急がれます。