能力開発というか、質の高いグリーンキーパーに対する需要は東西を問わず強いものがあります。英米が日本と違うことは積極的にゴルフ団体が関与してコース管理スタッフを育成していることです。どうも日本のゴルフ業界は育成事業への取り組みが弱い気がします。
今回紹介した英国のグリーンキーパー育成は、イングランドゴルフ協会などのゴルフ協会とグリーンキーパーの団体・BIGGAが共同で進めている内容の紹介です。日本もグリーン研究所で教育事業を行ってはいますが米英の教育制度にはまだまだ及ばないようです。資格制度はあっても資格に基づいた運用ができているとは言い難いのが実態です。人口減少社会という日本の社会構造が大きく変化している中で、積極的に人材育成に取り組まないと厳しくなるビジネス社会を乗り切れないのではないかと危惧されます。
次号では、英国の教育システムをさらに詳しく紹介します。