Sporting Insights社のレポートより
2024年第2四半期の英国のゴルフコースでの総ラウンド数が前年同期比で5%減少したことが、Sporting Insightsの最新調査で明らかになりました。
第2四半期のラウンド数が減少したのは、4月に降雨日が多かったことからスコットランド、イングランド北部、中部でラウンド数が大幅に減少したためで、5月の減少幅は縮小され、6月は例年より乾燥した晴天が多かったことからラウンド数は若干の回復が見られたようです。イングランド南部は前年同期比で2%の増加でした。

Sporting Insights社は、第1四半期の落ち込みに続き第2四半期も減少となり、半期ベースでは国ベースで2023年上半期比マイナス8%となったと報告しています。しかし、第2四半期の前年同期比マイナス5%という数字は、今年1~3月のマイナス14%よりも低い数字であることに留意すべきと指摘しています。
Sporting Insights社のジョン・ブッシェル氏は、「私たちは当然、成長を望むが、状況がそれほどポジティブでないときはデータを観察と理解が重要です」とするが、減少した原因として、天候やイングランドの欧州選手権の影響を挙げ、2四半期連続のマイナスだが、「ゴルフの基本的な指標の多くは明るいものであると我々は考えている。消費者信頼感は回復している」と楽観的な見解を述べています。
また同氏は、「世界のゴルフ参加者は増加の一途をたどっており、ブランド、小売業者、ゴルフ場、サービス・プロバイダーの間には、このスポーツの長所を維持しつつ、革新とアクセスの拡大を図ろうとするエネルギーが満ちあふれています。今週末のオリンピックゴルフ競技では、多くの世界最高の選手たちによって、彼らにとっても大きな意味を持つオリンピックメダルをかけて戦うという、ストーリー性あふれる魅惑的な競技が繰り広げられました。今週の女子イベントもまた、素晴らしいものになりそうだ」とまとめているのだが、英国のレポートなのに世界的なゴルフ参加者数が増加していることが強調されるなど、期待感を醸成するような内容でまとめられています。
Sporting Insights社は、2000年以降、イギリス本土のゴルフコースでのラウンドを追跡していますが、グラフに示された2024年の動きは1月から6月までは直線的で、他の年の折れ線と比較しても季節変動が見られず、傾向を違えています。通常、こうした結果はサンプル数が少ない、または何らかの不具合が関係することが考えられ、第3四半期以降の数字が気になる。同社のマーケットに対する見方が試されることになるのでは。
ちなみに第1四半期のレポートは以下のような内容でまとめられている。
2024年第1四半期におけるイングランド、ウェールズ、スコットランドのゴルフコースでの月平均ラウンド数は1,385回で、前年同期比で14%減少しました。特にイングランド中部と北部で大きな減少が見られましたが、北部では3月に前年同期比で逢花が見られました。スコットランドとイングランド南部では一桁台の減少でしたが、2023年の2月と3月のラウンド数が多かったことが影響しています。
プロゴルフの状況は不安定ですが、アマチュアゴルフへの関心は依然として高く、生活費の高騰がレジャー支出に影響を与えていますが、予想よりも低いレベルでの現象にとどまっています。
スポーティング・インサイツのリチャード・ペイン氏は、「(2024年のラウンド数は)2023年と2022年の相対的な強さを考慮することが重要であり、3月の数字は2019年の数字を上回っている」と話しています。また、のラウンド数は冬季の2~3倍になることを考えると、年間の成長の可能性は十分にあると予測しています。
今後6カ月間が良好な天候と定期的なティータイム予約を期待しています。

出典:Rounds played fall for second straight quarter (sportinginsights.com)