2024年12月5日付
過去10年間でゴルフに対する米国民のイメージは徐々に改善され、変化は顕著に現れています。
現在、ゴルフが人気を博しているにもかかわらず、国民の約7人に1人の割合でしかゴルフをしていません。ゴルフをしない人々は、ゴルフに対してネガティブな感情を抱く傾向があります。アメリカにはスターバックスやマクドナルドよりも多くのゴルフコースがありますが、ゴルフの普及が必ずしも良い印象をもたらすわけではありません。しかし、ゴルフコース以外でのゴルフの大きな発展や、楽しく魅力的なゴルフに関連するソーシャルメディアコンテンツの大量な拡散が、スポーツとしての認識に大きな影響を与えています。
ブライソン・デシャンボーがプロトーナメントで何回ホールインワンを達成したかご存じですか?
彼のプロトーナメントでのホールインワンは1回だけです。2019年のマスターズ最終ラウンドでのオーガスタナショナルの16番ホールでのことでした。
彼が自宅の玄関前からのショットが屋根を超えて裏庭のパッテングリーンのカップインしたにホールインワンはカウントされませんが、シャンボーが自宅の玄関前からの約100ヤードのショット(15打めで)が裏庭のグリーンにホールインワンを狙う挑戦は、TikTokで1億回以上の再生回数を獲得し、Instagramでも数百万の「いいね!」を獲得しました。この挑戦はスポンサーシップやマーケティング、お金に関するものではなく、本物のゴルフ関連の楽しみを共有するものでした。
レクリエーションゴルフは、COVID-19によるパンデミック後の時代にルネッサンスを迎えたことは間違いありませんが、参加、プレー、エンゲージメントの増加により、ゲームに関するポジティブな物語が主要な推進力となっています。ゴルフゲームとゴルフのブランドに対する認識は、過去10年間で劇的に変化しており、ソーシャルメディアがその先頭を切って変化を続けています。
過去10年間で7,000万人から8,000万人の国民がゴルフに対する否定的な見方を捨てたことを考えてみてください。
リーマンショックに始まる大不況からわずか数年後の2013年、レクリエーションゴルフは明らかに「クール」ではなかったと言ってもよいでしょう。当時、NGFのPerceptions of Golf調査では、回答者の約60%が、ゴルフを「退屈」や「陳腐」そして「気取った」「威圧的」と否定的な回答をしていました。今日、その意見は半分にまで減少しています。それでも、国民の85%は、いかなる形でもゴルフをしていないことを忘れないでください。
この心境の変化で特に目を見張るのは、ソーシャルメディアを利用する非ゴルファーと利用しない非ゴルファーの違いです。
「退屈」は、ゴルフをしないグループの間で最も一般的な認識の一つですが、SNSを利用する非ゴルファーの間では別の話です。SNS上の非ゴルファー(および将来の潜在的な顧客)の間で表現される言葉は、「楽しい」、「エキサイティング」、「魅力的」、そして「かっこいい」です。
NGFの調査では、一般市民にゴルフに対する評価を1から10のスケールで評価してもらったところ、過去1年でゴルフ感情は、パンデミック前の2019年に比べて30%から40%良くなっています。
ゴルフの全体的なリーチ(ゴルフをプレーしたり、観戦したり、ゲームに関する本を読んだりする人の数)は、1億2,500万人を超えています。ソーシャルメディアが大きな貢献をしていますが、このゲーム(ゴルフ)は、ますます多様化する参加者ベースとより広いファネル(より多くの入口が関与する)の恩恵を受けているだけでなく、多くのオペレーターの間で、ゴルフコースであろうとコース外であろうと、消費者(ゴルフ参加者)の全体的な体験を向上させることへの関心が高まっていることからも恩恵を受けています。
また、セレブリティやプロスポーツ選手からコンテンツクリエイターまで、最も熱心なアンバサダーたちもその魅力を高め続けています。PGAツアーは、人気コンテンツ制作者で構成される「クリエイターカウンシル」という新たなアドバイザリーグループを結成し、次世代のファンにリーチする方法が議論されています。
とはいえ、すばらしいショットの陶酔感に浸ることは実証済みです。プロゴルファーがテキサスの家でウェッジショットを打った後、祝福するのを見た何百万人もの人々に聞いてみてください。
Reprinted with permission of NGF
出典:https://www.ngf.org/70m-americans-changed-their-views-on-golf/