総務省(統計局)から65歳以上高齢者の人口統計が発表されました。

2025年の高齢者人口は3,619万人で、人口としては前年より5万人少なくなりましたが、人口に占める構成比は29.4%(0.1ポイント上昇)と過去最高となったそうです。3.4人に1人は高齢者です。

世界で比較すると日本の校舎率29.4%は、2位のイタリアの25.1%を4ポイント以上引き離してダントツ1位です。日本に追いつくと言われている韓国は20.3%で、まだまだ“若いね”という感じです。

ここで、ゴルフ場の利用者数に占める非課税利用者数の比率が約24%と高く、ゴルフ場市場の高齢者への依存度は非情に高いものがあります。

少子高齢化の進行で日本の人口そのものが減少するという社会構造に大きな変化が起きているわけですが、ゴルフ業界にとってはシニアバブルが当分の間続くというわけです。しかし、総務省のデータにもあるように高齢化率は高くなっていますが、高齢者の人口が減っています。今後どう推移するのかを、国立社会保障・人口問題研究所の推計を見ると、団塊の世代の属する75歳以上の後期高齢者の人口は、残念ながら減る予想です。年齢別の生存率を見ると、75歳前後から生存率が急激に低下します、75歳で約75%だった生存率が80歳頃には63%くらいに低くなります。習近平とウラジミール・プーチンは150歳まで生きることで会話が弾んだようですが、普通は歳歳年年人同じからず、です。

でも人口統計的には、団塊の世代ジュニア層が2040年頃から70歳になります。ゴルフ場マーケットでは第2次シニアブームが待っているはずです。しかし、65歳以下の世代の人口は今以上に少なくなりますから、人口的には厳しい状況に変わりはなく、高齢者の比率が高まることから、今まで以上にシニアに依存するマーケットになるわけです。少しは高齢者のわがままに付き合いなさいと言われる時代が続く?のでしょう。高齢者が楽しくゴルフライフを過ごせる環境づくりが不可欠というわけです。

総務省の記事は:https://www.stat.go.jp/data/topics/pdf/topi146_01.pdf

シニアゴルフマーケットについては、シルバーマーケットにフォーカス ヘウレーカ№50  をご覧ください。