ゴルフ文化の違いかな?
スコットランドゴルフ協会は日本ではJGAと同じ立場のゴルフ団体ですが、そのスコットランドゴルフには従来のゴルフ倶楽部だけでなく、アドベンチャーゴルフ施設も加盟(提携)できるのです。
今回提携したのはパラダイス・アイランド(https://wheretogowithkids.co.uk/activities/paradise-island-adventure-golf-sheffield/)というアドベンチャー・ミニゴルフ施設です。R&Aはゴルフの底辺拡大に従来のゴルファーの定義を超えて伝統的なゴルフ施設以外でゴルフを楽しむ人たちを取り込んだゴルフ振興に取り組もうとしています。先行するのは米国ですが、NGF(米国ゴルフ財団)は何年も前からOff Courseゴルファーというカテゴリーを設けてマーケットの拡大に取り組んでいます。
(Paradise Island Adventure Golf ホームページより)
アドベンチャーゴルフとは?ですが、日本でも屋内に設置されたミニコースを見ることはありますが、ゴルフというよりは“遊び”の施設といった扱いかなという印象です。今回提携したパラダイス・アイランドの施設の印象も似たものです。重要な点は、スコットランドゴルフというナショナルフェデレーション(National Federation、略称NF)が、こうした施設を提携先にしたことです。NFはスポーツ競技について国内を統轄する全国規模の団体のことで、日本ではJGAになります。
スコットランドゴルフのホームページには、所属施設の紹介ページ(https://www.scottishgolf.org/facility-affiliation)が設けられていますが、そこにはこんな紹介文が掲載されています。
従来の境界を超えてゲームの魅力を広げるために、スコットランドのアマチュアゲームの運営組織として、私たちは現在、クラブモデル以外のゴルフ施設を含むようにサポートの提供を拡大するための措置を講じています。
それは、スコットランドに住む、より多くの人々に、ゴルフをより多くプレーしてもらうことが私たちの使命の一部です。
毎年の提携プロセスを通じて、私たちは現在、次のような新しいゴルフ施設への集中的なサポートとプロモーションの機会を提供しています。
・アドベンチャーゴルフ施設
・ドライビングレンジ
・ショートコース、パー3コース、ピッチ&パットコース
・シミュレーターゴルフ
と書かれています。
スコットランドゴルフ協会の標語は“ゴルフを「スコットランドのすべての人のためのゲーム」に”です。日本は「ゴルフをみんなのスポーツへ」が標語です。文化の違いですが、スポーツとゲーム、意味に違いがあります。調べてみてください。
英国でもゴルフの将来を見据えたゴルフ振興がスコットランドだけでなくイングランドなど各ゴルフ協会で取り組まれていますが、たとえばハンディキャップを誰もが取得できるといったゴルフの大衆化に対して、メンバーシップの崩壊につながるという厳しい意見もあります。